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ローバーミニを愛する人はたくさんいます。けれど、その愛が少年時代からずっと続いている人は、そう多くないかもしれません。
【10FEET WONDERの】の林オーナーは、幼い頃からミニに憧れていました。
ノートにはミニの絵。本人いわく、なかなか上手だったそうです。笑
そんな少年が大人になり、ミニ専門店で働き始め、そして運命の一台と出会います。
1964年式モーリス・ミニ・トラベラー。現在は美しいチェリーレッド。
しかし、最近取得した Heritage Certificate(ヘリテージサーティフィケイト)によって、生産時はタータンレッドだったことが判明しました。
ちなみに、タータンレッドは1969年のオリジナル版映画『ミニミニ大作戦(原題:The Italian Job)』で、主役を務めた赤いミニのボディカラーです。イギリスのポップカルチャーを象徴する、最もアイコニックな色と言えます。
そんなカラーの歴史をもつトラベラー。60年以上前、英国で生まれた一台。そして今もなお、大阪のガレージで静かに時を刻んでいます。
運命の出会い|チェリーレッドのトラベラー

専門店で勤めながらミニの整備を学んでいた林オーナー。
あるとき、オーナーの目に飛び込んできたのは雑誌の広告のモーリス・ミニ・トラベラー。当時は画像もない。色もわからない。それでもこれだ!って直感が走ったそうです。
その翌日には、販売先のタートルトレーディングへ駆けつけていました。そして、遠くからチェリーレッドの個体が見えた瞬間、「あ、俺、これ買う!」と確信したのだとか。
そこから先は... 出会いはスローモーション♪ 秒で恋に落ちた。笑
赤のトラベラーとの赤いご縁を感じ、引き寄せられるように購入を決断。そして今も林さんにとって唯一無二の相棒です。
1964年式 ダイレクトチェンジ *1
なかなか乗りこなせない車ですが、それこそ 林さんの哲学「ローバーミニは不便を楽しむ車」にバチッとはまります。
クセのある車を乗りこなしてこそ ミニの本当の面白さが見えてくるのです。きっとね...
小さな頃、ノートに描いていたミニ。青年時代に出会った一台。そして今も10FEET WONDERのガレージで静かに佇むトラベラー。
チェリーレッドなのか、タータンレッドなのか。そんなことは、もうどちらでもいいのかもしれません。大切なのは、少年の日に憧れたミニが今も人生のそばにあること。
だから林オーナーは言うのです。「いろんな車を所有しても、このトラベラーだけは最後まで手放さない」
穏やかだけれど情熱的に語る林オーナーの言葉がいつまでも心に響きました。
私たちの主治医である【10FEET WONDER】の詳細はこちらでも紹介しています。
*1:床から伸びる長いレバーで、手応えを探りながらギアを入れる初期の仕組み