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※この物語は連載です。
▶ すべての始まりはこちら(第一話:訪問記)

キーホルダーの刻印を見たとき、何か本物を感じさせる予感はあった。
しかし、それはまだ “静かな証拠” に過ぎなかった。
このバンには、もうひとつ。
明らかに “実用” を感じさせる装備が残されている。
それが、無線機とアンテナだ。

車内のダッシュボード左側には、古びた無線機が取り付けられている。
ブランドはPresident。
フランスの無線機メーカーで、業務用途でも広く使われている。

そして車体のルーフには、不釣り合いなほど太くて強い存在感を放つアンテナが立っている。最初は、これが何を意味しているのかまったくわからなかった。
パトライトの後ろから、ピョンと突き出た一本のアンテナ。
はっきり言って、このバンの雰囲気に合っていない。
そして、前方にも、もう一本アンテナが取り付けられている。
こちらは、ごく一般的な細いアンテナ。いわゆるラジオ用として見慣れた形状だ。
日常的な用途のためのものと、明らかに用途の異なる太く無骨なアンテナ。

つまり、この車には “2種類のアンテナ” が存在していることになる。
この対比は、とても興味深い。
もしこれがレプリカであるならば、ここまで精巧に再現させる必要があるだろうか。
むしろこれは、このバンが「用途に応じて機能を持たされていた」ことを示しているように思える。
つまり――通信のためのアンテナ。
無線機とアンテナはAA車両にとって不可欠な装備だった。
まだ希望的観測かもしれない。
だが――
このバンが AAとして実働していた可能性は、さらに高くなった。
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フリート保険と装備の関係