
あのMOTの違和感がどうしても気になって仕方ない。
MORRISとAUSTIN。
そして、ブルーからイエローに塗り替えられた痕跡。
▶ 前回の記事で明らかになったMOTの記録
実は、その “ブルーの塗り替え” を裏付ける物的証拠を、つい先日確認した。
ガレージで主人と車両の状態をチェックしていたときのことだ。
塗装がわずかに剥げた部分の下から、明らかに別の色が覗いているのが見えた。
濃い青色だった。

これは偶然ではない。
MOTの記録と完全に一致する。
つまり、このバンは、かつてブルーであり、その上からイエローに塗り替えられている可能性が高い。
しかし——
なぜ、ブルーからイエローへ?
AAの車両だから塗り替えられたのか。
それとも、ただの偶然なのか。
謎は、むしろ深くなった。
真実を知る方法はひとつしかない。
私は、英国のロードサービス The AA にメールを送った。
内容はシンプル。
この車が過去にAAで使用されていた記録があるのかどうか。
なぜ、そこまで気になるのか。
それは——
AA仕様の外装。
車内には無線機、消火器、ジャッキ2台に工具箱。
そして、あのキーホルダー。
何はともあれ、メールは送信された。
実際に送ったメールの一部をここに残しておく。
I am writing from Japan regarding a classic Mini van I recently acquired...
I was wondering if there might be any record or possibility that this vehicle was once associated with the AA.

これまで仕事で数えきれないほどの英文メールを書いてきたけれど、この一通はそれらとは全く違う。
映画のような展開を少しだけ期待してみた。
あとは、返事を待つだけ。
しかし——
数日が経った今も、まだ返信はない。
日本から来たマニアごときの一通のメールにAAが対応するはずがない。
おそらく何も分からないまま終わるのかもしれない。
それでも今は聞いてみたい衝動が勝った。

英国から輸入され、お店の看板カーとして10年以上も展示されていたモーリスAA仕様のバン。
長い月日を経て今、日本で初登録を終え、彼女が歩んできた歴史を紐解く。
同時に、「Heritage Certificate」も申請することにした。