HELLO! MINI

我が家にクラシックミニがやってきた!

御堂筋でランボルギーニと並んだ日。72年式ミニ・バンの愛すべきチープな魅力

※本ページにはプロモーションが含まれています。

 

HELLO! MINI の読者の皆さん、こんばんは!


私たち夫婦の週末のルーティンは、大阪のメインストリート・御堂筋で愛車を眺めながら、のんびりとカフェタイムを楽しむことです。



この週末も、とあるカフェの前の側道に、我が家の72年式AAバンを駐車。

するとさっそく、通りがかりの若い女性から「かわいいクルマですね!写真を撮ってもいいですか?」と声をかけられました。
「どうぞどうぞ!」と笑顔で返し、最高の気分で店内にコーヒーを買いに向かったのですが…
ハプニングは、その直後に起こりました。

店外のテラス席へ戻ると、なんと私たちのバンのすぐ後ろに、地を這うようなガンメタ色のランボルギーニが滑り込んできたのです。

数千万円の最新スーパーカーと、イギリスのJAF仕様の黄色い ”鉄のオモチャ”。

大阪のド真ん中で実現した、あまりにもシュールすぎるツーショット。
テラス席で愛車を愛でるはずの優雅なカフェタイムは、この鮮烈すぎる主役の登場によって、一瞬にして妙な緊張感へと包まれることになりました。笑


それにしても、さすがはスーパーカーの破壊力です。通りすがりの中学生男子3人組が、まるで磁石に吸い込まれるように駆け寄ってきました。大興奮で何かを叫び合いながら、スマホでシャッターを連写。一歩もそこから離れようとしません。

しばらくすると、カフェの店内から20代前半とおぼしき若い男性が出てきて、そのスーパーカーのオーナー席へ。

「えぇ…!?若すぎ!」と主人と顔を見合わせていると、すかさず学生たちが「写真撮ってもいいですか!?」と突撃。
(いや、もうさっきから勝手に撮りまくりやん!)と心の中でツッコミを入れずにはいられませんでした。


そこからの若きオーナーの対応が、また粋なのです。
少年たちを運転席に座らせてあげたり、空ぶかしでエンジン音を聞かせてあげたりと、まさかのフルサービス。どうやら「お父様の車」を借りてドライブに来ていたようです。

最後は、御堂筋のビル群に轟くようなV10(あるいはV12?)サウンドを響かせながら、颯爽と大阪の街へ消えていきました。

あまりにも眩しすぎる光景を見せつけられた後。
ふと、残された我が子の姿に目をやります。
刷毛塗りとカッティングシートのロゴで仕上げられた黄色のバンは..... 驚くほどに、チープです。


「私たちは、こんなチャチな作りの鉄の箱に、数百万も投じてしまったのだろうか…?」


一瞬、そんな ”究極のおバカ” な考えが頭をよぎりました。

でも、後方で賑やかしい数千万円のランボルギーニと少年たちを知ってか知らないか、まるでイエローキャブのような外観で、パトライトと「Patrol Service」のロゴ入り行燈(あんどん)を掲げ、独自のキュートな世界観を放っている我が子。

それを見ていると、このチープさと不便さ、そして時代に逆行するアナログ感こそが、現代における最高の贅沢なのかもしれぬ……と、妙な納得感が湧いてくるのです。(ええ、もはや私の脳みそまでAAバン同様、チープにバグり始めている証拠です。笑)

最新のテクノロジーが詰まったランボルギーニとは、まったく違うヴィンテージな味わいを持つミニバン。今回は、私たちの1972年式・AA仕様バンの “愛すべきチープな魅力” の正体を、少しだけご紹介させてください。

見た目は、イギリスの街を彩った黄色いクラシックパトカー。
ルーフには無骨な黒いアンテナ、パトライト、そしてPatrol Service の文字が浮かぶ行燈。半世紀の時を経て、いい具合にヤレた車体には、古き良き時代の翼のAAのロゴが誇らしげに刻まれています。これぞ、かつてロードサービスとして働いた車の威厳です。

 


後ろの観音開きのドアを開けると、そこは当時のメカニックの仕事場そのもの。
ワークベンチ、工具棚、ジャッキ、バイス(万力)、さらには消火器まで当時のまま装備されています。



ダッシュボードの下には、今はもう電波を拾わない無線機と、時代遅れのカーステレオが鎮座しています。

車体の随所に、50年以上のイギリスの歴史がタイムカプセルのように染み込んでいるのです。


そして極めつけは、運転席。
シフトレバーは、通称「魔法の杖」と呼ばれる、床からニョキッと生えたただの鉄の棒。足元を覗き込めば、クラッチ、ブレーキ、アクセルの可愛い3つのペダルが、まるでオモチャのボタンのように小さく並んでいます。
ただし、このタイムカプセルとスリルは、いつでも紙一重です。


現在、我が家の最大の課題は「助手席のドア」。
閉めるときは毎回、近所迷惑レベルの勢いで「ガツン!!」と気合を注入しなければ、半ドアのまま走る羽目になります。

とてもじゃないですが、紳士的に優しくエスコートして閉めてあげるなんて不可能です。もし人を乗せる機会があれば、「今からものすごい衝撃が行くから、ドアからちょっと離れてて!」と言わざるを得ません。

「いつか本当に、ドアがポロッと外れて落ちるんじゃないか?」そんなヒヤヒヤする胸の内を、主治医にポロッと漏らしたところ。「あ、落ちるでしょうね… (あっさり)」と、笑っていました。オーナー、笑いごとじゃないです。笑

華やかなスーパーカーの爆音にも負けない、助手席の「ガツン!」という強烈な金属音。この愛すべき絶滅危惧種とのハプニングだらけのミニライフは、まだ始まったばかりです。