
納車後、車内を整理していたときのこと。
赤いファイルに収められた、複数の書類が目に留まった。
AAのパンフレット。
AA車両を撮影した写真が2枚。
パーツ購入時の注文書。
New Keeper Supplement(2015/8/10)
そして——
数枚の「MOT Test Certificate」。
MOT。
英国の車検証のようなものらしい。
何気なく目を通していた私は、ある違和感に気づいた。
同じ車両番号。
それなのに——
一枚には「MORRIS」
もう一枚には「AUSTIN」
MORRISと記された証明書は2002年9月発行。
ボディカラーは、BLUE。
そして——
その2年後、2004年9月。
AUSTINと記された証明書。
ボディカラーは、YELLOW。
MORRIS BLUE と AUSTIN YELLOW
そして、今は——
MORRIS YELLOW

考えられる可能性はいくつかある。
塗装変更。
ブランド変更。
書類上の記載揺れ。
クラシックミニは、MorrisとAustin、両ブランドで販売されていた歴史がある。
だから、それ自体は不思議ではない。
しかし本当にそれだけだろうか。
単なる塗り替えや表記の違いにしては、どこか引っかかる。
同じ車なのに別の人生を歩んできたような感覚。
最初からAA車両だと思い込んでいた私たちは、このとき初めて知ることになる。
この車は、もともとブルーのバンだった。
そして、その後.... 何らかの理由でイエローに塗り替えられた。

AA仕様の外装。
車内には無線機、消火器、ジャッキ2台に工具箱。
そして、あのキーホルダー。
これは、本当にAA車両だったのか。
それとも——
精巧に再現された、レプリカなのか。
謎が深まる。
もはや確かめるしかない。
私は一通のメールを送ることにした。
英国のAAロードサービスへ。
Two names. Two colors. One car.