運転免許をお持ちでない方にとって、助手席=指定席でしょうか?

愛車のミニクロルンバです。’94年式インジェクション。重ステ。3-2のシフトダウンはダブルクラッチ必須。
私は常に助手席に座っております。
運転席が主役で助手席は脇役。とはいえ助手席にも美学が存在すると思うのです。今日は助手席にまつわるエピソードについてお届けします。
助手席に上司を乗せて走った20代
私が社会人になって初めて就職した会社は福岡空港内にある某企業でした。採用条件の一つに要普免。
所長が免許を持っておらず外回りにお抱え運転手が必要だったというわけです。
それは想定内だったので問題ないのですが当時わたしは20歳で免許取り立ての新米ドライバー。
社有車は会社のロゴが印字されたホンダのシビックAT車。車高が高くて感覚が掴めない。教習所ではMT車での訓練だったので左足のやり場に困る。加えて博多の道路事情にも疎い。
社会人としてもドライバーとしても未熟。
なのに初出勤で社有車に上司を乗せて運転とは無茶ぶり。
車のキーを渡され「まずは試運転しちゃおうよ。俺が道案内すっからさ〜大丈夫だよ〜ん、よろしくどうぞ〜」的な。九州出身のくせに東京弁がうざい💦
長年 東京本社勤務だったこともあり東京弁が染み付いちゃったんでしょうか?
教習所以外で人を横に乗せるのはこれが初めて。職場にも慣れていないのに初日から会社の上司とドライブ。しかも運転席が私で助手席が上司。めっちゃ緊張しますやん!
所長:「あの信号を右、左、もっとスピード出してよん♩ 」
私:「あ、はい」
ただただ言われるがままに車を走らせておりましたら、いきなり「わりぃ、前に知り合いの車がいっからさぁ〜、あれに乗せてもらうわ。君は会社に帰っていいよ」と突然下車。
「ざけんなよ!土地勘ない新人を放置してよく下車できるな。クソオヤジ!」と思ったかどうかはわかりませんが顔面蒼白。笑
一気に道路が戦場と化しました。基地(会社)に帰れるかどうか不安でしかない。走行中のトラックは全て敵に見えるし信号機はレーザーポインター。道路標識に関しては敵のバリケードか?

当時ナビなんてなかったし、よく無事に帰還できたなと思います。会社の地下駐車場が見えた時は助かった!と安堵すると同時に初日で会社辞めたいと嘆いた記憶がございます。苦笑
そのころ社内ではスタッフ全員が新入社員の私の安否を気遣っており私が帰社するやいなや拍手喝采😅 どんな社風?
とにかく暴走が過ぎるヤンチャな上司に周囲もヒヤヒヤだったのです。
当時の主要顧客は熊本の「ホンダ技研」や佐世保の造船所など。ルート営業として所長を車でお連れして現場でお話を聞く。秘書的な役割も兼ねておりました。
徐々に運転には慣れていったものの大雨の高速を140キロの速度で飛ばしたり(視界ゼロ)、休日にゴルフに行くからと自宅近くまで呼び出されたこともありました。何でもありのバブル時代。
こうして昼間はお抱え運転手。夕方から事務処理。夜は中洲で接待。なかなかハードな業務をこなしておりました。最初は一部上場の企業なので安心しきっていたのですが、なんせ上司が規格外。仕事はできるが酒グセが悪い!
ある日、深夜2時に自宅へ電話がかかって来ました。
所長:あ、わたくし上司のXXですが、ゆきさんはいらっしゃいますか?(ロレツが回ってない)
母:今、何時かお分かりですか?(冷ややかな怒り)
所長:あ!・・・・・失礼いたしました
ついにレッドカードの審判。念願だった海外の仕事に就けたのも束の間。僅か2年でピリオドを打つことに。しかし、この頃の経験があったからこそ今でもリスキーな貿易の仕事を続けていられるのかもしれません。人生に無駄な経験などないと思っています。
助手席のマナーとは?

運転免許取得後、命懸けのドライブが続いたことがトラウマになったのか 車を運転することに興味がなくなり助手席のクィーンへ。誰がクィーンや?!
助手席のマナーとして、まず寝てはいけない。というかドライバーへの気遣いを忘れないことが重要ポイントですね。
確かに真横でガーガー寝るのは配慮に欠けるかもしれませんが、ずーっと横に座っているのも疲れませんか? そういうわけで他人様のクルマに長時間乗るのは苦手です。
みなさん、助手席や後部座席でどうやって睡魔と闘っているのか知りたい!
もう一つ、助手席から道を指図してはいけない?
私の以前の上司のように耳障りな東京弁でチャラチャラ指図するのはもちろん、横から口出しをするのもNGかもしれません。こっちの方が近いよとか、そっちは渋滞に巻き込まれるよ、とかの助言。言っていいのか悪いのか?ケースバイケースです。
実弟と主人は運転中に横から指図されるのは苦手なようで、なるべく黙って乗っております。たまに的外れな道を走ってますけどね〜お口きんちゃくですよ🤫
私自身も自分が運転している時に助手席でゴチャゴチャ言われたら、ええねん!の必殺関西弁で封じ込めるかもしれません。
ええねんの活用術については以下の記事のコメント欄をご参照ください。
助手席は、ある意味、運転席よりも華です。
TVで容疑者を護送する警察車両を見ていると運転席より助手席に目が行きます。そこか 💦
運転席、助手席、どちらも経験した私としては助手席は黙ってオーラ(威厳)を放つ!
これに尽きるかと。本日も無事着地。
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